経営事項審査申請(経審)は、JCIP(ジェイシップ)を利用すれば電子申請で行うことができるようになりました。県庁や土木事務所まで足を運ばなくてよくなるので、経審を電子申請で行いたいと考えておられる建設業者さまは少なくないでしょう。
自社で経営事項審査を電子申請で行うときに必要なもの、準備しておくことなどについて解説します。
GビズIDのアカウントは必須
まずはこれです。JCIPはGビズIDでログインすることになりますので、GビズIDアカウント(プライム)の作成が必要です。個人事業主の場合はご自身の個人アカウントでOKです。法人の場合は、個人のアカウントとは別に法人でアカウントを作成する必要があります。
つまりメールアドレスも必須
GビズIDは、メールアドレスをIDとしますので、メールアドレスが必ず必要になります。当たり前でしょ、と思われたかもしれませんが、LINEやメッセンジャーなどのスマホの電話番号で登録できるメッセンジャーアプリが普及したことで、メールアドレスを作らなければならないシーンがどんどん減っています。
スキャナーも必須
電子申請では各種書類を電子ファイルで送信しますので、紙の書類を電子ファイルにできるスキャナーが必要になります。複合機があればたいていスキャナーの機能は装備されていますのであまり気にしなくても良いかもしれません。
画像編集ソフトはあった方がよい
各種書類には、経審の申請では不要な情報が掲載されていることがあります。個人情報保護の観点からと推測されますが、「マイナンバーは掲載しないでください(消してください)」というような注意書きがされていることを目にしたことがあるかと思います。一旦、紙でプリントアウトして黒塗りしてスキャンすればよいのですが、ちょっと面倒なので画像編集ができる環境(ソフトやアプリ)はあった方がスムーズです。Windows標準のアプリでも一部黒塗りにするなどの簡単な編集なら可能です。
電子申請だと審査が早い
JCIPのシステム内では、いくつかの情報についてデータベースを連携させており、照会・確認をバックグラウンドでリアルタイムで実施している項目があります。そのため、紙申請に比べると審査が早くなる可能性が高いといえます。今後、バックグラウンドで連携することができる項目は増えていくことが予想されますので、将来的にはさらに紙申請との時間差が大きくなっていくと思われます。
経審、許可申請の電子化に取り組みたいとお考えですか?
行政書士影浦法務事務所では、オフィスのIT化、業務のデジタル化などのご相談にも対応可能です。IT企業に在籍していた経験を活かして、会社の規模や従業員のITスキルに応じたご提案が可能です。もちろん、建設業許可、経営事項審査の電子申請にも対応可能です。
GビズIDの取得から始めたい、という場合でもご依頼、ご相談を承っております。







